Sole

BGM : Sole「Live From Rome」。
T7、T9、T14あたりが好き。

私が感じる音楽における「暗さ」とは、単に好みの問題である部分とそうでない部分が入り交じっていて、公に向けて適切に説明することが出来ません。一応私なりに、メロディ/リズムが、その気持ちよさを類型的に求めることをせず、一つは音自体としての存在を目指すこと、そして例えば禁欲的に、例えば破壊的にコントロールされることで、別の場所へとずれていこうとするような音楽全般を、好みとしても、批評的にも、重視しているのだとは思います。しかし、そもそも私には、音楽を論じる準備がまったく欠けているので、それを、複数の、普段聴いている音楽の何となくの連結の中にしか見いだせないのでした。そうしたこともあって、複数の音の記憶を直接批評的に自ら振り返る音楽や、複数のジャンルをクロスオーバーさせる運動神経の良い音楽にも惹かれますね。それは特にHip Hopにおいて豊かな可能性=症候を現れやすいと思います。で、Soleの音楽などは、そうした私の基本的な好みにかっちりとはまるわけです。

Live From Rome

Live From Rome