2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

炎のメモリアル / ザ・インタープリター

好きな俳優の映画を続けてみる企画、ということで、ホアキン・フェニックスの「炎のメモリアル」とショーン・ペン(ニコール・キッドマンではない)の「ザ・インタープリター」を見てきました。「炎のメモリアル」は、人を助ける尊い仕事であるが故に、消防…

World's end girlfriend

今日は、何枚かCDを買ってきました。しかし、ピアソラの10枚セットが1500円以下というのは、いったい何事なのでしょう?ちょっとビックリしました。ただいまのBGMはその中から、World's end girlfriendの「The Lie Lay Land」です。とてもメロディアスで、ド…

[music] ロス・ロボス「THE RIDE」

だいぶ夏っぽくなってきましたから。アメリカを漂流する民族音楽研究家たち。民族音楽家=1つのルーツではなく、研究家、つまり多数の民族音楽を思考する漂流者。やっぱり、そうなるとおっさんであることは強みです。砂漠を歩くおっさん。砂漠を歩くお姉さ…

ミリオンダラー・ベイビー(1)

「ミリオンダラー・ベイビー」http://www.md-baby.jp/ 「ブラッド・ワーク」からクリント・イーストウッドのカメラマンになったトム・スターン(Tom Stern)は、「ミスティック・リバー」同様、この作品でも、陰影の美しいカメラワークを披露します。どこか…

七月のランデブー / TAYLOR DEUPREE

大入りで入れないのではないかと思っていたのですが、時間ぎりぎりでたどり着いた割には、すんなりと入れたし、空席もあって意外でした。ジャック・ベッケルの、上映機会があまり無かった、傑作青春映画ですから。冒頭、登場人物たちが互いに電話を掛け合い…

Donna Regina「Northern Classic」 / やさしくキスして

相変わらず、試聴して、気に入った音を買うだけなので、ミュージシャンの背景とか、よくわかっていません。ドイツのKaraoke Kalkってレーベルの、エレクトロニカ・ポップ・デュオらしいです。歌ものです。なんか浮遊してます。浮遊といっても、ぷかぷかとか…

DAT politics / 天才マックスの世界

不気味可愛い繋がりで、DAT politicsの「Tracto Flirt」が本日のBGM。フランスのラップトップ・コンピューター・ユニットです。以下のサイトに写真が出ています。調べてみると4人組とあるのだけど、写真だけ見ると3人組なのかな?ともあれ、可愛いです。抱…

Some Nenu Songs... / サユリ1号

詳しいことはわからないのですが、スペインのバルセロナを拠点とするooze.bap(ウーズ・バップ)という小さなレーベルからのアルバムらしいです*1。アーティストは、un caddie renverse dans l'herbeという人?グループ?で、やはりよくわかりません。前半は…

ブルー・レクイエム

ニコラ・ブークリエフという未知の監督が撮ったフランス映画です。現金輸送車を襲う強盗団に息子を殺された男=アルベール・デュポンテルが、次第に警備員としての日常に馴染んでいく様子が、警備会社の買収問題とか、多様な同僚の描写などから、ゆっくりと…

SLAPP HAPPY / 菊地成孔

菊地成孔「南米のエリザベス・テイラー」を購入して聴きました。偽装的なエキゾチシズムに彩られた楽曲は、ここにいてよそを思う、という音楽による実践なわけですが、本気とユーモアの区別のつかないところまで行かなければ、それは昨日しない実践で(ただ…

引用モジュール

引用モジュールを使ってみたかっただけで、実は、何か引用したいものなどはないのでした(笑)。しかし、必然性のない引用は、単なる転載であるとのことなので、困ってしまいます。ああ、これなら許されるでしょう。以下は、「エレニの旅」のパンフレットの…

ゆらゆら帝国 / 未開の惑星

そんなわけで、映画を3本ほど見てきました。その話はいずれ書こうと思います。松本次郎の「未開の惑星(ほし)」と「ウエンディ」を読みました。「ウエンディ」は彼の長編デビュー作だそうですが、もしこの作品から先に読んでいたら、「フリージア」を読も…

未来日記 / 小沢健二 / Joshua Abrams

買ったはいいものの一度聴いただけで放置しているCDのなかには、聴き直すと素晴らしいものがいくつもあって、そこらあたりを刺激するためにも、この日記を書いているのですが、今朝、暇にかまけて正しい日付に日記が追いついてしまったものですから、逆に…

Novisad / ダウン中

先週は、かなり忙しく、睡眠時間も削っていた反動で、今日1日倒れていました。よく眠ったなぁ。食べて寝て、漫画読んで、の繰り返し。「GANTZ」を引き続き読んでいます。BGMはNovisad「Seleya」。繰り返される、のどやかなメロディと、ノイズのつぶだちの気…

Merzbow & Jazzkammer / 逆行

日記を逆行してみました。別に大した意味はなく、機能として出来るから、してみた、というだけです。前に、日記を書き始めた理由を「備忘録」という風に書きましたが、それは確かにそうなのですけれど、「忘れるのに備える」のではなくて、「忘れてしまった…

ブラック・ラグーン / Staubgold

広江礼威の「ブラック・ラグーン」という漫画を3巻まで読みました。すごい傑作だとは思わないのです。メイド服姿の殺し屋とか、重火器を振りかざす双子の少年少女の殺し屋とか、ヲタク文化にありがちな設定だと、簡単に斬ってしまう人も多いと思いますし、…

エレニの旅(2)

初めての続き物です(笑)。(1)はこちら。 ネタばれです。

エレニの旅

テオ・アンゲロプロスの映画としては、これまでとは違うタイプのものを見た気がします。一人の女性が主人公であることが大きいのかもしれません。たとえば、アンゲロプロスの映画に出てくる人物たちは、多くの場合ゆっくりとあてどなく歩く。そしてそのあて…

Thomas Newman「Lemony Snicket's A Series Of Unfortunate Events」OST

レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 オリジナル・サウンドトラックアーティスト: サントラ,トーマス・ニューマン出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル発売日: 2005/04/20メディア: CD クリック: 4回この商品を含むブログ…

David Thomas / RADIOHEAD「KID A」

日記をまじめに書く気などありません。だから、遅れるのは当然なのですが、飛ばし飛ばしに見えるのがいやで、とりあえず、空きの無いようにカレンダーを埋めていくつもりです。言い換えれば、日付はいい加減です。今日は晴れだったのですが、それがいつの晴…

Gantz / 暴行切り裂きジャック / RADIOHEAD「the bends」

奥浩哉というと、奇妙なシチュエーションをまず前提としておき、その異常さを非常に表面的に楽しむ作家、というイメージがあります。吾妻ひでお的な欲望の業のようなものは感じさせないですし、その意味では強く心惹かれる作家ではありませんでした。しかし…

Tim Hardin「Bird On A Wire」

Bird on a Wireアーティスト: Tim Hardin出版社/メーカー: Sony発売日: 2004/12/21メディア: CDこの商品を含むブログ (1件) を見る本日のBGMはシンガー・ソング・ライター、しっとり系ひげ面のティム・ハーディン。この一枚しか持っていないのですけれど、時…

デッドゾーン / シガテラ / Sink

「バタフライ・エフェクト」と並べて語るとちょうど良さそうな映画に「デッドゾーン」もあります。物語的にも直接的に隣り合いますが、それだけではないと思います。「デッドゾーン」も気付きの映画ですが、正しい目的のためとはいえ、正しくない方法を敢え…

Sole

BGM : Sole「Live From Rome」。 T7、T9、T14あたりが好き。私が感じる音楽における「暗さ」とは、単に好みの問題である部分とそうでない部分が入り交じっていて、公に向けて適切に説明することが出来ません。一応私なりに、メロディ/リズムが、その気持ち…

バタフライ・エフェクト

「デッドコースター」の脚本コンビのエリック・ブレス&J・マッキー・グラバーの初監督作品ということで、気になってみてきました。調べたら「ファイナル・デスティネーション」と、続編にあたる「デッドコースター」は、脚本家が別になっていて、あの、無…

D.Gray-man / Little Barrie / Dead Man

星野桂の「D.Gray-man」を読みました。AKUMAといわれる人間兵器を、主人公のアレン少年をはじめとするエクソシストたちが、イノセンスと呼ばれる特殊な物質を元にした武器で倒していく。果たしてアレンたちは、AKUMAによって人類に終末をもたらそうとしてい…

BUN「Hip Hop Complex」/ 松本次郎「フリージア」

本日のBGMはBUNによる「Hip Hop Complex (Compiled By Bun)」というコンピアルバムなのですが、amazonで検索してもまったくヒットしなかったので、ASINコードは割愛です。結構いいアルバムだけど、amazonさん、扱わないのでしょうか?聴いただけでは、まった…

Beck / 世界の終わりの魔法使い / The Lovin' Spoonful

Beckの新譜「Guero」を聴いています。名盤です。Beckは、やっぱり引き出しの多さ(背景/引用の多様さ)がまず気持ち良くて、それらに対しての知的な距離。冷徹な構成が更に気持ち良くて。そして歌う/演奏するという作業を通して、単に無数のバリエーション…

清原なつの「千利休」/ Brian Wilson「Smile」

凡庸さは、油断すると、ただだらしなさとだけ結びついてしまうので、凡庸な人間が、何らかのものを獲得するためには、まず凡庸さを知るしかないのだなぁ、と思います。凡庸さを知る行為は、自己嫌悪とか、ネガティブなものとも隣り合いがちけれど、それだけ…

Prefuse 73 / アメリカ式ドッチボール

今日は「エレニの旅」を見に行くつもりだったのですが、野暮用に時間を取られて挫折してしまい、GWの最後を気持ち良く飾るつもりが、不完全燃焼になってしまったのでした。エレニ・カラインドルー(Eleni Karaindrou)のアルバムも買って、スタンバイして…