Some Nenu Songs... / サユリ1号
詳しいことはわからないのですが、スペインのバルセロナを拠点とするooze.bap(ウーズ・バップ)という小さなレーベルからのアルバムらしいです*1。アーティストは、un caddie renverse dans l'herbeという人?グループ?で、やはりよくわかりません。前半はなんか可愛いです。ぽこぽこでぴこんぽこんのキュートで音響でエレクトロでおもちゃで壊れ気味でミニマルです。大事なのは、でも、可愛いのだけど、醒めた感じだと思います。三つ編みだけど、目つきが悪い的な感じですね。奈良美智の女の子みたい?ただ、まず可愛さがあるわけではなくて(まず「女の子」からはいるのではなくて)、半ズボンで可愛い格好なんだけど、すね毛ぼうぼうのおっさん的な可愛さですね(笑)。つまり、不気味さとも隣り合わせです。後半に行くと、どんどん不気味です。すね毛が、靴下から飛び出してはみ出ているような感じです。でも、それはそれで可愛いと言って差し支えないのだとも思うのです。
- ooze.bap公式HP http://www.oozebap.org/oozebap_releasesnenu.htm
村上かつらの「サユリ1号」を読みました。外見の可愛い女の子が、内面まで可愛いわけじゃない、と誰もがわかっていても、好きになってしまってからはどうにもならない、そういうやっかいな体験の話です。とはいえ、あまりに極端なのは一種の無垢さの現れであったりする美少女よりも、その彼女が犯してきた罪を聞いて、あっさり距離が置けてしまう主人公の青年の方が、ずっと微妙な性格なんですけれどね。どこか勧善懲悪的な話に思えもします。そう感じるのは、きっと私が、このコミックの描く主人公の青年や幼なじみの女友達の側にいたことがなく、また心惹かれもしないからなのかもしれませんね。
- 作者: 村上かつら
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2002/04/26
- メディア: コミック
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