Noel Akchote & Bruno Meillier / シルミド

本日のBGMはNoel Akchote & Bruno Meillierの1997年のアルバム。ノエル・アクショテはフランスのアヴァン系ギタリスト、ブルーノ・メイエは元エトロン・フー・ルルーブランのサックス奏者、ということでよいのでしょうか?夜遅いので、夜の音楽として。

エトロン・フー・ルルーブランは一度も聴いたことがありません。Locus Solusから出ているのですよね。レビューを読むと、良さそうで…。追いかけてみようかと思っています。

テレビで「シルミド」を見ました。とても直線的な展開をする映画でした。北朝鮮向かうはずの暗殺部隊が行かなくなったとか、国家の裏切りとか、人道派に見えた指導兵が実はそうでなかったとか、いろいろな意外な出来事があったはずなのに、それでも直線的なのでした。物語の直線性は、意外さが驚きにならない限りは揺るがない、ということに過ぎないのでしょうけれど。むしろ、意外だが驚きには値しない出来事=お約束の展開が、より物語を直線的にしていきます。

国が隠蔽した秘密を語ろうとするこの映画が、直線的な展開をすることには、ある種の必然があるのだと思います。この映画が暴き立てようとしたものと、この映画の手段が、どこか似通って見えることに気づくかどうか。そうした感性の有無は、当たり前ですが、大事です。

そんなわけで、私は「セーラー服と機関銃」とか「二代目はクリスチャン」とかを支持したいのでした。抵抗とか、怒りのあり方において。正しい怒りや抵抗があれば、リアリティなんて、どうでもいい気がしますしね。

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二代目はクリスチャン [DVD]

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