Travelling Bell / 逆境ナイン

BGM : Traveling Bell「Scatter Ways」

Scatter Ways

シカゴで活動するミュージシャンで、Spires That in the Sunset Riseという４人組のアヴァンギャルドなフォークグループを形成しているらしい（らしいというのは聴いたことがないから）Kathleen Bairdのソロプロジェクトとのことです。なんか、ああプログレ、という感じの気持ちよさです。いまのリアリティによって為された新しいプログレ、というよりも、かつてのプログレを下敷きにしたヴォーカルアルバムということなのかもしれません。雨の日のための音楽として、梅雨時には最適な感じです。

実は半分ぐらい、ジャケ買いです（笑）。

• 発売レーベルの公式ＨＰ http://www.secreteye.org/
• 作品のジャケット　http://www.secreteye.org/se/a15.html

羽住英一郎監督の「逆境ナイン」を見ました。「海猿」の監督として、注目を集めた方ですね。「海猿」では加藤あいがかなり可愛かったのですが、今作も堀北真希がとても可愛いです。天然で、男の気持ちなど全く無視で、ただひたすら可愛い、しかし男性に期待を寄せることで青春を送る野球部マネージャーという立場でもある、そうしたすべてが、トータルで、男性のある種の願望を叶えているのかもしれません。「海猿」の加藤あいは、これは真っ当な恋愛対象として存在していましたが、やはり、男性を見守る美しい女性というポジションにおいて重要で、実はドラマとしてはあまり重要な存在ではなかったわけです。しかし映画は、それでも彼女がいなければヒットはしなかったろうと想像します。

映画として面白い！というよりも、バラエティ的な軽いジョークなのですが、しかしそうした脱力を、凝ったＣＧで提供して貰う、そういう楽しみもあるのだと思います。私個人の映画の楽しみ方とは違いますけれど。その割りには破天荒な笑いが少なかったのでは、という言い方が出来るかもしれません。だからこそ口当たりがいいんだ、と言う向きもあるのでしょうか。私としては、たとえば瀬川昌治監督の「正義だ！味方だ！全員集合」のような作品のほうが、ぐんと好きです。その素晴らしい喧噪において、ですね。喧噪は、情報量であり、純粋な運動量でもあります。

• 「逆境ナイン」http://www.gk9.jp/

正義だ!味方だ!全員集合!! [VHS]