Paul Winter / カレーライス / 遠藤賢治

BGM : Paul Winter「Rio

リオ

リオ

夏の祝日の朝なので。私は、どこか「聴きやすいモノ」を身の回りに置こうとしない悪癖があって、いやそれは、優先順位の問題で、やはりざらついた感覚を呼び起こすモノの方に心惹かれるという、欲望であって、決して軽視しているわけではないのですけれど、たとえばポール・ウィンターの音楽とか、有無を言わせない気持ちよさがあったりするわけです。でも、デヴィッド・トーマスとポール・ウィンターのCDなら、迷わずデヴィッド・トーマスを買うのですけれどね。両方買っていたら、破産します。

カレーライスを作りました。やはり夏ですから。タマネギとにんじんをゆっくりと炒めて、鶏肉とジャガイモだけだとつまらないので、エリンギの薄く切ったモノと、オクラも入れて、大麦と玄米をまぜた御飯で美味しくいただきました。カレーのルーは、コスモ直火焼カレー。スーパーで見かけて、何の気なしに買ってみたのですが、これは買いでした。調べたら、ネットでもけっこう評判になっているのですね。1パッケージあたりの量は少なめなのですが、大勢で食べるわけではないですから、むしろ適量。というか、それでも2日はカレーづくしになるので充分です。無印カレーも好きですけれど、あれはスーパーでは売っていませんから、しばらくはコスモ直火焼カレーでいきます。

「カレーライス」というと、遠藤賢治です(笑)。

満足できるかな (紙ジャケット仕様)

満足できるかな (紙ジャケット仕様)

三島由紀夫の割腹自殺を歌詞にさりげなく織り込んだ名曲「カレーライス」を収録した「満足できるかな」は、ハードローテーションで聴くアルバムです。表題曲「満足できるかな」を始め、名曲揃い。レコーディングのフランクで楽しげな空気が伝わってくる「寝図美よこれが大平洋だ」も好きな曲だなぁ。それにしても遠藤賢治って、ボーカリストとして卓越した才能の持ち主だと思います。一つ間違えたら、ただ不明瞭な呟きになりかねない危うさが反転していく、不思議な歌い方です。

そんなわけで、ポール・ウィンターから遠藤賢治にBGMを切り替えたのですけれど、これもまた、夏の祝日の朝に、見事にマッチするのでした。