SAW2 / hapland / 坂本龍一

BGM : 坂本龍一「L.O.L. Lack of Love」

L.O.L.(LACK OF LOVE)

L.O.L.(LACK OF LOVE)

坂本龍一がゲームのために書き下ろした曲を収録してます。でも、そのゲーム自体はやったこともなければ、内容もよく知りません。なので、調べてみたのですが、古いゲームにつき、公式サイトとかも閉鎖されてまして、どんな内容かは、amazonを見て知ったような具合です。たしかこのアルバム自体はT2「Birth」を聞いて、気に入って買ったように記憶しています。T4「Transformation」も好きだなぁ。しっとり。あとはT13「Ending Theme」。後半のドラマチックなくだりは、実際にゲームをしていないので、少しぴんとこないのですけれど。久しぶりに取り出してきて聴きました。

L.O.L Lack of Love

L.O.L Lack of Love

SAW2」見ました。監督が、前作のジェームズ・ワンから変わったみたいですね。脚本は、前作でも参加していたリー・ワネルダーレン・リン・バウズマンの共同です(前作はワネルとワンの共同脚本)。

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以下、致命的なネタばれです。

1つの密室から、外に出ることの出来ない1軒家に、前作では映画の最後まで不明だったジグソウを、映画の冒頭から登場させる、などなど、続編らしい決め細やかな、前作との相違点作りに余念がなく、更に映像モニターを通して、閉じ込められた6人を見る、という設定をうまく使い、実は録画だったという設定には、上手く騙されました。

騙されることが好きな観客は、きっと盛り上がるのだろうなぁとおもいます。私個人は、双方が同じ条件下で戦うゲームのほうが好き(アトラクションに遊ぶ・遊ばれるのではなく、カードゲームやモノポリーといった、参加者が対等なゲームが好き)なので、ちょっと、微妙に距離を感じてはいるのですけれど。賭金が違うのも気になりますね(一方的に、閉じこめられた側だけが、命を賭けることになり、他方は、それを「見る」だけ)。

どうせ騙されるのであれば、それ自体、全体で、巨大な冗談でした、みたいな「オーシャンズ12」とかだと納得できるのですけれどね。1800円の映画代金に対して、あれだけの巨大な冗談なら、納得せざるを得ない。

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そうそう、最近、haplandにずっとはまってました。1は自力でクリアしたのだけど、2は一箇所だけどうしても上手くいかずヒントを見ちゃった…悔しい。しかし、これ以上の寝不足は、やばいので仕方がないところです。負け惜しみじゃなく、惜しいところまでいっていたのだけどなぁ。消去法で、残るはこの方法かこの方法だろう、と思っていた方法のうちの1つで正しかったのだけど、タイミングを間違えていた…。ぐ。ほんと、悔しい(笑)。

こういうパズルゲームは、同じテーブルについてするゲームではないですけれど、知恵を出して作ったものを、知恵を出して解く、という意味では、実はある意味対等なのです。そこに賭けられているものが、知恵しかない、というところが大きいですね。これはフリーゲームですが、ゲームを作る側に対して、遊ぶ側が金銭を支払うことも、作り手が変わりに労力を払っていることを考えれば、バランスは取れています。では、どういうものが対等さを感じさせないのか。互いに出し合うもののバランスがあわない、理不尽で一方的な要求がなされる、遊んでいるつもりが遊ばされているだけ(つまりこちらはものを考えていない)、などのときに対等さが損なわれたと感じるようです。

選挙はゲームではありませんが、投票に行かないという選択肢は、実はゲームを放棄したのではなく、ゲームを放棄した気にさせて、投票しないという投票行動をさせている、つまりゲームのルールに遊ばれている、といえます。まあ、そういう罠にははまってはいけないわけですね。もっとも、それは大前提であって、ゲームに積極的に参加してからも、罠はたくさんあるのですけれど(笑)。

あ、でも遊ばされるゲーム、というかアトラクションでも、身体的挑戦をめぐるあれこれ(ジェットコースター)とか、精神的挑戦をめぐるあれこれ(お化け屋敷)とかは好きだし、ちょっと、言いすぎかな?