構造計算偽装事件(4)/ POLE「3」

政府の被害者への支援策は、これはさすがにマスメディアも様々な形で指摘していますが、やはり首をひねるものがあります(関連記事)。政府としては、この問題の早期幕引きを図る上で、支援策を明確に打ち出すのが一番だったのではないか、一方で問題を「総研」「木村建設」「姉歯」「ヒューザー」などの固有名詞に限定することによって、構造計算偽装事件が広がるのを抑えようとしているのではないか、と感じます(証人喚問で「対決」するヒロイックなイメージの創出のために、固有名詞が必要というだけではなく)。しかし、確かに被害者の方々は大変だと思いますけれど、とはいえたとえば阪神淡路大震災で家を失い二重ローンになって苦しんでいる人は放置で、今回の被害者だけが救済される、というのはやはり不平等でいびつだと感じます。また、そうした「幕引き」は、結果的に、住の安全という大きなテーマを、ないがしろにしていく可能性を帯びています。

繰り返し、書いていますが、この問題は突き詰めていくと、政官業の癒着が根本原因のひとつじゃないの?市場原理主義・「小さな政府」ってほんとうにいいの?建築確認のような第三者期間まで「民」でいいの?天下りで、本質的にはすべてが縁戚関係の建築業界(検査機関含む)が、どうやって、自分たちの力で自浄できるの?てか、天下りなんて、やっぱり弊害が大きいのだから、全面禁止でいいでしょう?みたいな、国交省的にも政府的にもしたくない話に、どんどんなっていくのだと思うのですよね。

なんて話は、あえて書くまでもなく、ちょっとはてな巡りをするだけでも、いろいろなところで指摘されているのですけれどね。

さて、そんなわけで、構造計算のしっかりした音楽を、ということでPOLEの「3」をセレクトです。

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ああ、気持ちいい。ダブでエレクトロでぷつぷつで奥行きがある…T4「Uberfahrt」とか、好きだなぁ。