最近観た映画と買ったCD
まだまだ、生活のペースがつかめないまま来ています。4月までには復活したいのですけれど。映画について、文章を書かない生活は不健康です。
(最近観た映画)
- 「ろくでなし」吉田喜重
- 「プロビデンス」アラン・レネ
- 「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」青山真治
- 「ヨシワラ」マックス・オフュルス
- 「ジャーヘッド」サム・メンデス
- 「思ひ出の曲」ダグラス・サーク
- 「ミュンヘン」スピルバーグ
- 「ペトロ・フォン・カントの苦い涙」ファスビンダー
- 「人生の幻影」ダニエル・シュミット
- 「サイレン」堤幸彦
- 「僕のニューヨーク・ライフ」ウディ・アレン
「南の誘惑」は眠りの誘惑に負けて、カウントできません(笑)。
※
(最近買ったCD)
- THE ZONBIES / bigin here
- KEVIN AYERS / The Confessions of Dr. Dream and other stories
- Eli, Eli, Lema Sabachthani? OST
- CAN / Soon over Bbaluma
- CAN / Landed
- CAN / Unlimited Edition
- JOY DIVISION / Let The Movie Begin
- 65DAYS OF STATIC / One Time for All Time
- 池田亮司 / Dataplex
- CHARLES HAYWARD / Escape from Europe
- 椎名林檎 / Adult
- 高橋悠治・渋谷慶一郎・maria / ATAK007
- MONO & WORLD'S END GIRLFRIEND / Palmless Prayer / Mass Murder Refrain
- SOFTMACHINE / Third
- THIS HEAT / This Heat
- BIOSPHERE / Dropsonde
- SKELTON CREW / The Country of Blinds & Learn to Talk (2 in 1)
- XTC / English Settlement
最近見た映画。
このところ、多忙もあり、お休み中です。そのうち復活します(たぶん)。
最近見た映画。
- 「キングス・アンド・クィーン」
- 「”男たちとともに”演技する レオ」
アルノー・デプレシャンのこの2作は、本当にすばらしかったですよ。
最近見た映画。
諸事情から、毎日更新はしばらく出来そうにないので、しばらくは飛び飛び更新で行きます。変に忙しいですね。
映画は、時間の隙を見てみています。あとで、それぞれなんらかのものを書きたいのですが、タイトルだけ書いてしまうと、
- 「ある子供」
- 「愛よりも強い旅」
- 「東京ゾンビ」
- 「カミュなんて知らない」
- 「ギミー・ヘブン」
- 「さまよう魂たち」
- 「SAYURI」
- 「疾走」
カイエ・デュ・シネマ週間より
- 「傷」
- 「若い警官」
- 「シンディ、お人形は私のもの」
- 「その時がやってきた」
を見ました。
やっぱり、普通にカイエ週間とか、面白いです。
あと、お知らせというか、メモです。
エルンスト・ルビッチのDVDが出るようです。
- 「天国は待ってくれる」2006年3月10日発売/4,179円(税込)
- 「小間使い」2006年2月25日発売/5,040円(税込)
キングピン"ストライクへの道"
ファレリー兄弟の「キングピン"ストライクへの道"」をDVDで見ました。
- 出版社/メーカー: ケイエスエス
- 発売日: 2005/12/22
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父と地元の熱い期待を背負いプロボウラーになったウディ・ハレルソンは、若さゆえに卑劣なライバルのビル・マーレイに誘われるまま、自分がプロであることを隠した賭けボーリングに参加してしまい、身分がばれたハレルソンは、逃げ出したマーレイの代わりに攻撃を一身に受け、ボウラーの命である右手手首を失ってしまう。17年後、すっかりアル中に落ちぶれて(ついでにはげにもなって)しまったハレルソンは、ボーリングの才能のあるアーミッシュ(現代アメリカにありながら、文明の恩恵を享受しようとはせず、敬虔なキリスト教徒として小さなコミュニティを生きる人々)の青年ランディ・クエイドと出会い、コーチし、旅賃もないので途中賭けボーリングをしながら100万ドルの賞金かかった大会を目指します。
以下、ネタばれです。
輪廻
風邪をひくのは得意です。昔と比べれば健康になりましたが、ともあれ何かと風邪をひきます。
清水崇監督の「輪廻」を見ました。観光地のホテルで、自分の息子と娘を含め11名の命を奪い自殺した大学教授…35年前に起こったその大量殺人事件の死者たちが、輪廻転生し、再び惨劇の場に立つ、という話です。
オーディションに明け暮れる無名の女優の卵、優香は、その惨劇を題材とした椎名桔平が監督する映画の主人公に大抜擢されます。しかし、それをきっかけに、優香の周りに少女の亡霊や、様々な亡霊が現れ始めます。一方で香里奈演じる女子大生も、時を同じくして、惨劇が起こったホテルの夢を繰り返し見るようになります。悪夢の理由を解き明かそうとする香里奈は、実際に存在するとわかったホテルへと向かいます。一方で優香は、再現されたホテルで撮影を開始するのでした。
以下、致命的なネタばれです。
アメリカの友人
案の定、帰省中に2キロほど体重がアップし、その後も拡張された胃袋に順調に食べ物を放り込み続けました。まずいです。そろそろ節制しないといけません。お正月DVDシリーズは今日で最後です。ヴェンダースの「アメリカの友人」です。
- 出版社/メーカー: 東北新社
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「太陽がいっぱい」(1960年)のトム・リプリーが、アラン・ドロンから17年後、デニス・ホッパーへと姿を変えるとき、リプリーはカウボーイ・ハットをかぶった、中年男になっていた。しかし、世界にはまだ、ニコラス・レイが生きており、サミュエル・フラーが生きており、ジャン・ユスターシュも生きていた(ダニエル・シュミットは生きていて当然だから、映画の中では真っ先に撃ち殺された)。そんな、ヴェンダースが「美しい映画」を撮りえた/しかし同時にある終わりに面してもいた、けれど幸福だった時代の作品です。
- 出版社/メーカー: パイオニアLDC
- 発売日: 2002/10/25
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先んじて言ってしまえば、しかし不幸なる時代のヴェンダース、それがいつから始まったとはいいがたいものの、少なくとも今日苦闘を続けるヴェンダースを、私は支持しています。なぜなら、ニコラス・レイも、サミュエル・フラーも、ユスターシュもいない場所で、ヴェンダースは映画を取っているからです。もちろん、こうした言い方はいんちきなのですが、しかしいくらかは真実を含むと考えます。そうした映画作家がすでにいなくなってしまった場所で、なお映画を取り続けるときにはどういう映画が可能なのか。という厄介な問題に、少なくともヴェンダースは正面から取り組んでいるとはいえそうだからです。実際、デニス・ホッパー演じるトム・リプリーには、私は憧れの心を隠せない。ああいう悪党になりたい。しかし、「ランド・オブ・プレンティ」のジョン・ディール演じるポールに憧れることは難しい。しかし、ともに自分自身を見失いがちの現代のカウボーイではなかったか。ただ、ジョン・ディールは、デニス・ホッパーのように他者との(たとえ奇妙であれ)友情を結ぶには、あまりにすべてを見失いすぎていたのだし、そしてそれはつまり、どこを探しても眼帯をかけ暴れ、おどけるニコラス・レイも、マフィアで映画監督のサミュエル・フラーも、傷口にそっと絆創膏をあてがうユスターシュも存在しない、ということなのです。だから、天使は、新しく、自分たちの貧しさの中から、生み出すしかない(もちろん、それは「ランド〜」のラナ役であるミシェル・ウィリアムズが魅力的ではない、という意味ではない)。
「太陽がいっぱい」のアラン・ドロンにとって完全犯罪は、愛の問題としても自らの手で殺人を犯したうえで、挑戦されるべきであったのに、「アメリカの友人」のデニス・ホッパーは、より完全な犯罪、自らは手を下さず、他者に手を下させることを思いつくわけです。しかし、その選択は異常といえば異常です。「目がいい」(と、贋作画家を演じるニコラス・レイにデニス・ホッパーはいう)彼は、贋作の絵を見破る力を持った、腕のいい額縁職人のブルーノ・ガンツ(役名はヨナタン)に、白羽の矢を立てるわけです(ガンツはホッパーの持ち込んだ絵を贋作と見破る)。なぜガンツだったのか。オークション会場でたまたまホッパーに冷たく当たったガンツに対する、意趣返しであった、と、後にホッパーの口から語られます。しかし、本当にそうなのか。ホッパーとニコラス・レイが示す奇妙な友情関係のように、ホッパー、つまり1977年のトム・リプリーにおいて犯罪は、友情の問題でもあった。ホッパーは、彼の友人足りえる「目を持った」人間を、そのパートナーに選んだのではないか、と思うのです。ただ、おそらく犯罪者であるホッパーは、犯罪を通してしか、人とは結ばれえない。もう、ただ一人で立つには、アラン・ドロンのように美しくはない。
以下、ネタばれです。
Flash Game / 鏖 -MINAGOROSHI-
忘れないうちに。もうすぐ、日仏学院で、カイエ週間です。
アルノー・デプレシャンの作品の上映があり、なんとデプレシャン自身の来日もあるのです。行かないと!
…大した理由もなく、気力が失せて、家出ウダウダしているとき、暇つぶしで「鏖 -MINAGOROSHI-」という無料のテキスト偏重のアドベンチャーゲーム(ゲームといっても分岐はわずか)で遊んだのですけれど、結構面白かったのです。作者は餡氏という方になっておりますが、詳細は存じ上げません。
相当に荒削りな作品だとは思うのですが、殺伐とした感触が面白くて。同級生の女の子との恋愛も成就しそうな修学旅行の最中、抗いようのない、超常現象に晒されて、クラスメイトも先生も宿泊先の旅館の人々も村人も全滅していく中で、どう生き延びるのか。倒しようのない存在を前に、逃げ回ることしかできないのだとして、どういう態度を、主人公は取るのか。
ご都合主義なまでに、上手く生き残り、運も良く妖怪と戦って勝ち、主人公らしい活躍もするのですが、しかし殺伐とした物語とは別に、やや調子はずれのネガティブな自意識の持ち主として不愉快さを放つ主人公なのです。しかし、その自意識に相応しい、最後にはその醜い弱さを当然のものとして自ら受け入れていく。自分も他人も滅ぼしてしまいたい幼い欲望を、妖怪が代弁しているような、そんな作品です。
いや、これなら「バトルロワイヤル」のほうが…とか、いろいろな意見が、いろいろにあるのだと思いますが、たまたま私が目にしたものがこの作品だった、ということでお許し下さい。しかし、一般にひろく受け入れられる評判のいい作品が、こうした荒削りな殺伐さをもつことはあまり無いとも予想します。褒めているわけではないのです。ただ、欠点の中に、面白さがある。ウダウダした、出歩きたくないふやけた心境に、ささくれだった材木を押し当てて、引く、その肌に、細い木のささくれがいくつも突き刺さる、という感触。の、面白さ。
そうそう、最近FLASH GAMEの世界にけっこうはまっているのですよね。たとえば、私はほんとうに下手なのですが、
など、遊んでいて、神経を病む感じがとてもグッドです。
以前、haplandというFLASH GAMEを紹介しましたが、あれがきっかけでけっこうはまりまして(hapland 1 & hapland 2)、いろいろ探して遊びました。ああ、これも好きだなぁ、GROW CUBE。パズルゲームですが、完成するとかなり感動が。それから、ダークで生々しいThe Ugly。殺人鬼が潜む家に帰ってきた少女は、生き延びることが出来るのか?という作品です。ほかにも、当たりが結構あります。Bullet Timeは銃弾が発射されてから、着弾するまでに避けられるかどうかだけのゲーム。死にたくない。
なお、情報元としてパルモ氏が運営する「ザイーガ」とayu氏の運営する「CROSSBREED」あたりを参考にしてます。
ほかにもいろいろあるのだけど…うーん。見つけられない。また見つけたら書きます。あ、あと情報もととして、小太郎氏運営の「小太郎ぶろぐ」も追記いたします。